小学生
イヤホンを忘れてしまいました。
イヤホンはリリンの生み出した文化の極みだよ。
カヲルくんも顔を出します。
シューからはみ出てしまった、クリームのようなカヲルくんが、シュー生地に肘を乗せながらドヤ顔で語っています。
私は、病めるときも健やかなるときもイヤホンをしています。常に音楽かラジオを聴きながら行動していて、それはシュークリームを食べるときも同じです。最新のヒットソングを鼓膜に震わせながら、シューからはみでるカヲルくんを眺めています。
そんな私が今日イヤホンを忘れて外出してしまいました。
悲しいです。ですが、それも悪くありません。
『イヤホンを忘れたことでよかったことベスト10』
堂々の1位は、なんか小学生の頃に戻った気がする。です。
なんかわからんけど小学生の頃に戻った気がします。多分、中学生からはずっとイヤホンをつけながら通学したり、生活していたからだと考えられます。それがなんかいいです。夢や希望に満ち溢れていた小学生時代。学校のトイレの壁をほうきでかち割り、それを隠蔽しようと目撃者の女の子にキットカットを渡していた小学生時代。
しかし、考えてみれば今だって夢と希望に溢れています。今、左の鼻の鼻くそが気になって仕方ありません。右でした。
明日は明日の風が吹き、今日には今日の雨が降ります。
10年前の私は、今頃東大を出てエリートサラリーマンになると疑っていませんでした。おーい!当時の私〜!元気か〜!お前の履歴書ぐちゃぐちゃだぞ〜!
今から時給1000円でアルバイトです。